タイムシェアのリセール物件はどのようにして発生するのでしょうか。タイムシェアの販売は通常、新規販売は売り終わるまで開発業者が販売し、リセールはタイムシェアーを扱う不動産会社が売買いたします。
普通のコンドミニアムや一軒家の場合は、住環境の問題、周辺住民の問題、物件自体の問題など、売却理由を把握することは売買時に参考になりますが、タイムシェアの場合は利用する部屋が固定ではない場合が新しいリゾートでは大半ですので、気にする必要はございません。また、一般住宅ですと利用状況などの問題があるため前所有者がどのような方であったかなどの把握も必要ですが、タイムシェアではお部屋が固定されていないため、物件の使用状況の調査さえすれば問題が発生することはございません。また売買時に売り手の方と顔を会わすこともありませんので、売買の相手は日本人である必要もございません。
タイムシェアを売却されるケースはいくつかの代表的な理由があります。使い慣れたオーナーは、もう何年と利用し、十分に減価償却をした段階で、新リゾートのタイムシェアを購入するための資金として売却します。所有しやすくまた、手放ししやすい別荘でもありますので、最新のタイムシェアができれば、どうしても目移りしますので買い替え需要が高まります。また、家族形態の変化により、より広い部屋のタイムシェアへの買い替えのため、また、逆に子供が大きくなり家族旅行をしなくなったので小さい1ベッドルームへの買い替えのための売却理由もあります。
その他はオーナーの遺産相続による売却、離婚による財産分与、経済的理由などです。アメリカで多い理由の一つとして離婚があります。離婚時には財産分与がありますので、現金化して分与するための売却です。また、アメリカでは利子が控除対象となるためクレジットカードでの購入が大変多く、破産した後に売却されるばあいもあります。このようなケースはまれではありますが、離婚した後に売却する場合の名義の相違が発生します。破産した場合、管財人が財産を処分します。単純な売却が売却理由の大半ですが、このような多岐にわたる物件の権利の移転、裁判所による破産物件の売却など、多くの手続き経験を弊社は有しております。
有史以来、物の値段は買いたい人が多く、売りたい人が少なければ値段は上がり、逆の場合は値段は下がります。タイムシェアの新規販売価格は一見この有史以来の法則に従っているかのように見えますが、厳密な意味ではそうではありません。
新規に開発されたリゾートは売出価格から始まり、売れ行きを見ながら、少しずつ価格を上げていきます。自然な需要と供給のバランスによる価格形成で値段が上がるわけではありません。早く買わなければ価格が上がるという、顧客の心理を突いた上手な販売手法です。すでに初期に買ったオーナーは、また値上がりしたことに満足します。通常のコンドミニアムならその値上がりした価格で売却が可能ですが、タイムシェアは別物です。売却する時に初めて有史以来の法則が適用されるわけです。
まだ売り出し中で完売していないリゾートのリセール価格は比較的高めで安定しています。しかし、リセール市場に売却する場合の価格は、ポイントなどに見られる交換融通的価値を加味した純粋な不動産価値で評価されるため、一般的に購入時に支払った金額より下回ります。この差額は購入時の金額に含まれていた、販売管理費、販売報奨金などです。
新規売り出し価格というのは買う時の値段であって売る時の値段ではないということを念頭に置く必要があります。しかし、新規売出中の物件を買うのは損と決め付けるのは短絡的です。初期のころに購入したオーナーは例え売却損が出たとしても、既に数年間の利用で売却損を上回る利用を(減価償却)しているからです。
また新規開発されたリゾートはやはり高い値段ではありますが、古いリゾートにはない人を引きつける魅力があります。例えば現在、人気のヒルトン、マリオット、ウェスティンなどの部屋は従来のデラックスホテルの客室で同室クラスを探すと、ホテルの最上級クラスであるスイートルーム・クラスくらいしか比較対照がありません。一泊$400程度の通常ホテルの客室がかすんで見えてしまいます。
なぜ、タイムシェアの歴史が長く利用に慣れたアメリカ人ほど、リセール市場で購入するのか、お判りいただけたかと思います。日本で中古のマンションを買えば安い分、使用されたキズや傷みがあります。しかしタイムシェアでは新規販売物中のリゾート物件でも、リセール市場で買えば同じ物件が安く手に入るからです。また、安いだけではなく、ホテルのタイムシェアは、5年くらいに一度、内装を改装いたします。この費用も管理費に含まれますが、ホテルの冠を汚さないよう常にきれいな状態を保っておりますので安心できます。
言い換えればリセール市場経由で購入することは、販売管理費や販売報奨金の金額分を幾分割り引いて手に入れられるということです。弊 社ではリセール市場で購入し、問題のない安全な物件をご提供いたします。そして、当然のことながら価格が安い分、減価償却すなわち 「もとを取る」期間も短くなります。 具体的には2ベッドルームのオーシャンビュークラスのお部屋ですとホテルとして同じお部屋を予約すると税込で$600はいたします。7泊分ですと$4200必要ですが、タイムシェアになると年間に支払う管理費は$1300程度で7泊宿泊が可能です。差額の約$3,000がタイムシェア利用で得するとになりますので、リセールで購入されて、将来売却時に売却損が出たとしても数回使えば減価償却ができる計算です。リセール物件を購入すれば安く買えますので、それだけ、減価償却期間も短くなります。